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「学生がはたらきたいと思う会社」をどう考える。

任せると選択

2020年にビッグローブ社による「学生が働きたいと思う会社」アンケート結果が様々なメディアで発表されました。
その条件の第1位が「在宅勤務やリモートワークが可能」となり、「給与」は5位となりました。

20年以上前の就活ではリモートワークという言葉自体存在しませんでした。

この結果から読み取るべきは、「任せると選択」だと思いました。
オフィスでずっと見張られてなくても、ゴールだけ示してくれたらちゃんとやりますんで。。
ということでしょうね。
そしてゴールに到達するための道や方法(ここで言えば働く場所)が選択できる余地があるというのが良いのではないかと思います。

学生たちの思いは「どれくらい任せてもらえるのか」「働き方ややり方といったことの選択の多さ」が大切で、魅力的なんだろうと思います。

旅のしおり

例えば設備工事の現場をイメージすると最初は工具を取ってくるところから始まって。。。
気の遠くなりそうな旅が始まる、でもそばに目的地(親方)は見えている。

きっとその「気の遠くなる旅」に向かうのに、どのくらいの期間、どんな道のりで、どんな障害や、楽しい瞬間がまっているのか。。
明確な旅のしおりが彼らには必要なのかと思います。

旅のしおりには1日目の午前は洞窟を歩きますと書いてあります、それをクリアすればランチタイムには美味しいものが待っている。
わかっているから洞窟も歩けるわけです。

「任せる部分を明確にして、いつまでにこれをクリアしてくれたら、ありがとうを渡します。」
が今まで以上に大切ということかと思いました。

これは若い人がダメだという意味ではありません。
文系・異業種の私が未経験の職種の世界に入ってきた時、「なんでこんなにややこしいねん」といつも思っていたことを思い出し、もっと体系的に仕事が見えればもっと早く覚えられたのにと(自分の努力しなさを棚におき)思うところはあり、若い時の自分なりの活躍ポイントが見えなかった、いつもまだ役に立っていないと思うばかりだった毎日で、積極的に勉強したり前を向くのにかなり時間がかかってしまった原因の一つだと思ったという意味です。

当時は特に「今やっている仕事がいかに難しいか」=その人の価値の高さを表していました。
もうすでに「今やっている仕事をいかに簡単に品質高くできるものに変えられるか」がその人の価値の高さに変化してます。

まさにデジタルトランスフォーメーションがその象徴かと思いますが、今はそういう人が褒められる世の中なんですね。
若者たちはそれを見ているのではないでしょうか。

仕事の渡し方

だから彼らの「任せて欲しい」の意味がよくわかります。
大人たちが難しそうに言っているその仕事、自分たちの見方や工夫でもっと「簡単な仕事」にしますよっていう気持ちがあって、それが自分たち世代の役割だと思っていると思います。

昔の世代が今までやってきた仕事を体系的に整理したり、ブラックボックスみたいなものに入っている自分しかわからないものを全部出して整理したり、彼らの活躍の場所、彼らに任せるべき場所、彼らの助けを効果的に活かせる場所を明確にする作業をどこかでやらないといけないと思います。

そうすることで、小さなことであろうと、そこに自身の工夫や努力で今より良くなる余地がある、浅はかであろうと褒めてあげられる余地がある、そういう仕事の渡し方ができるように思います。

最後に

最近、「若者世代に学ぶ、助けてもらう。。」って言うことが、重要だと思えてきました。

goomeeのめざす世界でもある「サステナビリティ共創社会」も、若者に歩み寄るのは今までを作ってきた側であるべきだと思います。
みんなで若者の活躍の場所つくりたいですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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