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【株式会社 特発三協製作所】人が成長できる会社ってどんな会社だろう…?

みなさんこんにちは、goomee編集部です。
今回は株式会社特発三協製作所さんに取材をさせていただきました。

片谷社長とはラジオグミの企画でご縁があったのですが、会社にお邪魔するのは今回が初めてです。
工場の様子や会社でどのような取り組みをされているのか、という部分についてお伝えしていきたいと思います!

株式会社特発三協製作所 代表取締役社長 片谷 勉さん
株式会社 特発三協製作所は1955年の創業以来、「薄板ばね」の試作から金型製作、量産までを一貫して自社で行っているとのこと。「薄板ばね」は大手自動車メーカーや家電メーカー等のさまざまな製品の中に組み込まれ、私たちの身近な場所で活躍しています。「お客様の想いをカタチにする」というこだわりのもと、モノづくりに向き合われています。
HP:http://tokuhatsu-sankyo.co.jp/index.php

「おもてなし」の心は認識の共有から

まず、会社にお邪魔して目に飛び込んできたのが、こちらのウェルカムボード。

↑他社様のお名前部分にぼかしを入れています。

実のところ今回の取材は、goomeeの身勝手なお願いから実現したのですが、このような素敵なおもてなしをして下さり感動しました…!

gooomee編集:大久保
おもてにあったウェルカムボード、すごく嬉しかったです!
イラストが描かれたりしていて、とても素敵だと感じたのですが何か特別な思いが込められていたりするのでしょうか。
片谷社長
大きくは来客の認識共有と、おもてなしの意味合いが強いですね。
かれこれ20年くらい前からやっているんですが、これをやっておくと「〇時にお客様が来られる」という社内での認識共有につながるんです。
gooomee編集:大久保
なるほど…!
認識の共有ができれば社内全体でおもてなしの意識が持てそうです!
片谷社長
「飛び込みの営業」なのか「予定されたお客様なのか」でとるべき対応が変わってくるので、社内でお客様が来られる時間を意識するということは大事だと思っています。
あとお客様からしても、認識されているということで安心感がありますよね。
gooomee編集:大久保
いろんな視点で効果があるんですね…!
私は単純に嬉しかったのですが、そんなにいろいろな意味が込められていたとは…勉強になります。

人として成長できる仕組みづくり

ご挨拶のあと、早速会社の中を案内していただきました。
最初に案内してくださった先は食堂。壁には「戦略策定シート」と書かれた大きな紙が…!

↑詳細は企業秘密とのことで、ぼかしをいれています…!
gooomee編集:大久保
片谷社長、これは一体何なのでしょうか?
片谷社長
これは戦略策定シートと言って、目標実現のプロセスを視覚化したものですね。
お客様から「試作」の依頼を受けてから「量産加工」に移行するためのプロセスをイメージして、目標実現のための課題をみんなでまとめたものになります。
片谷社長
簡単に説明をすると…
①「目標」を書き出す
②「現状把握」をする
③「目標」と「現状」を見比べて、課題を浮き彫りにする
➃課題を解決するための戦術を考える

という動きが凝縮されたシートですね。
gooomee編集:大久保
すごい…!
一連の動きを通して「課題解決」のチカラが身につく仕組みになっているんですね!!
片谷社長
会社として考えているのは、仕事を通して人として成長してほしいという気持ちがあるんです。
課題に向き合う考え方のパターンというか、仕事の中で課題解決の思考プロセスを身に着けることが出来れば、個人的にも役立ててもらえるんじゃないかな?という思いがあります。
gooomee編集:大久保
食堂に貼りだすことで目にする機会も増えると思いますし、自然と意識する回数が増えますよね。
細かいところまで工夫がされていることに驚かされます…!

新しい技術に挑戦できる場所

続いて工場の中を案内していただきました。
社内の電灯はほとんどすべてLEDにされているとのことで、工場もとても明るく、作業がしやすそうな印象を受けました。

片谷社長
この機械が最近入った機械なんです。
ざっくり説明するとドリルで削っていくような機械なんですけど…
この機械については手作業での操作が必要なくてプログラムで動くようになっています。
↑従業員の方が実際に機械を動かしてくださいました!
gooomee編集:大久保
プログラムによって動いているとのことでしたが、プログラミングなどは元々されていたんですか?
従業員の方
全然したことなかったです。
プログラミングはこの会社に入ってから始めました。
gooomee編集:大久保
そうなんですね…すごい!
プログラミングのスキルを入社後に身につけられたようですが、この会社で働いていて気に入っているところはどんなところですか?
従業員の方
定期的に新しい機械を入れてくれるので楽しいですね(笑)
新しい機械が導入されると、作業自体が楽になりますし、機械が好きなので最新の技術に触れられるというのがおもしろいです。

仕事を通して成長でき、新技術を導入しながら日々進化していく会社。
従業員の方もモノづくりや新しい技術の習得に前向きに取り組まれている方ばかりだったことが印象的でした!

お客様の想いをカタチにする

↑その後も片谷社長自ら、工場内を案内してくださいました!

ひと通り工場の中を見学させていただいた後、お客様から製作依頼が来てから量産加工に移行していく流れについてご説明いただきました。

片谷社長
お客様から「こういったものを作りたい」という話が来たら、試作をして、量産が可能になるように金型を作って…というような量産加工の立ち上げプロセスがあるんです。
gooomee編集:大久保
お客様の求めるものを一度形にして提案したあと、本格的に量産加工に移行していくようなイメージでしょうか。
片谷社長
そのようなイメージです。
ここで最初にご紹介した戦略策定シートに繋がってきます。
いかにして、試作から量産加工のプロセスに運んでいくか。
量産加工のプロセスへ移行していく中で課題となっているのはどんなところなのか。
そういったものを社員がそれぞれ意識して、全員で課題解決に向けた動きをとっていくような仕組みになっているんです。
gooomee編集:大久保
すごい…!全員が課題意識を持って、お客様の想いをカタチにしていく姿勢に感動しました…!
「全社経営・全社営業」という言葉の意味が理解できたような気がします。

goomee編集の声

今回、片谷社長が直々に工場内の案内や会社での取り組みについてご説明してくださいました。
会社の取り組みをお伺いする中で驚いたのが、多角的な視点で様々な工夫をされているところです。
普段の動きの中で、人として成長できる仕組みになっていたり、そこに対する片谷社長の想いがとても印象に残っています。
「中小企業はオモシロイ」そんなことを改めて感じた取材になりました。

株式会社 特発三協製作所
1959年12月(昭和34年12月)
金属バネ製造:板バネ、皿バネ、ウエーブワッシャー、金型製作、試作
〒661-0975 兵庫県尼崎市下坂部3-6-1
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