
「採用の決め手になるサイト」へ。学生によるWebサイト診断サービス始めました


みなさんこんにちは、goomee編集部です。
精密部品の加工から、機械検査、自動省力化装置の設計製作までを手がける株式会社朝日工業。
休憩所には仮眠スペースがあり、社員はお昼にぐっすり眠る。
「寝なさい、遊びなさい」が口ぐせだという代表にお話を伺う中で見えてきたのは、自身の人生をかけて確かめてきた「遊びと仕事」の哲学と、若い世代を本気で信じる姿勢でした。

| 株式会社朝日工業は、精密部品の加工・機械検査を行う工場と、「供給機」と呼ばれる機械そのものを製作する工場の2拠点を構えています。 検査から機械製作までを自社で担える体制が強みです。 |
――事業内容を教えてください。
工場は今二つあって、一つ目は、精密部品の加工や機械検査などを行う工場です。
女性のスタッフには検査作業を、男性のスタッフには機械の製作・加工を中心に担ってもらっています。
二つ目の工場では、「供給機」と呼ばれる機械そのものを製作しています。

――会社を立ち上げた頃は、どんな様子だったのですか?
最初は弟と2人でした。
現場にも出て、営業にも行って、朝6時から夜遅くまで働いていましたね。
当時はとにかく人がいなくて、その大変さを2人でずっと味わってきました。
でも、その時期があったからこそ、今があるというか。
人がいない苦労を知っているから、人が来てくれた時の有り難さが、しみるようにわかるんです。

だから、頑張ってくれている子には、ちゃんと応えたいと考えています。
「失敗しても私が責任を持つから、好きなようにやってみてほしい」というスタンスで、みんなには頑張ってもらっています。
もちろん、厳しいことを言う時もありますが、基本は任せる。
そのスタンスは、弟と2人でやっていた頃から、何も変わっていませんね。
――会社の中を見させていただいて、休憩室に仮眠スペースがあるのが印象的でした。

「お昼休憩はなるべく寝なさい」と言っています(笑)
1時間ぐっすり寝たら、ちゃんとリセットできるじゃないですか。
午前中ちょっとしんどくても、それで午後からまた頑張れるんですよね。
ある意味、うちの文化ですね。お昼は寝ること!(笑)

――「遊びなさい」というのも口ぐせだとお聞きしましたが、遊びを勧める理由があるのでしょうか?
仕事だけしていたら、新しいアイデアって生まれないと思っています。
友達と遊びに行ったり、知らない景色を見たりしたときに、ふと気づくことが多いと思うんです。
遊びって、何か新しいことに触れていくものじゃないですか。
それが、自分の発想の幅を広げてくれると考えています。
「遊びが原動力」というか。
遊ぶにはお金が必要になるから、そのために働く。
若いうちは、それでいいと思うんです。

好きなことのために動くというか、目的があるからこそ、仕事へのエネルギーも生まれてくると思うんです。
弟と必死に働いていた頃も、めちゃくちゃ遊んでいましたね。
しっかり遊べたらそれだけで充実を感じられるので、「さあ、仕事しよう!」って、ちゃんと切り替えられるんです。
仕事だけしてたら、そのリセットがないんですよね。
20代って、遊べるし、仕事もできる。
それなのに、仕事しかできなくなっている子が多い気がして。
それは、もったいないなと思うんです。
――「いい仕事をするためにも、しっかり遊びなさい!」ということなんですね。
ご自身の経験からはなされているということで、すごく納得感がありました。

――社内の環境づくりという点で意識されていることはありますか?
「自分がこの立場だったらこれは嫌だな」というところから出発して、「じゃあ自分ならこうしたい」と考えて動く感じです。
経営で一番大事にしているのも、結局そこなんですよね。
従業員に「この仕事、面白いな」と思ってもらえる会社にしたいという思いがあって、いろんなことに挑戦できるようにしてあげたいと考えています。

今回の第2工場の立ち上げも、機械をつくるだけじゃなくて、「そっちの仕事に興味が湧いたなら、行ってみていいよ」って、社員の選択肢を増やす意味合いもあるんです。
仕事って、夢中になれていなかったら楽しくないので。
だからこそ、興味を持ってもらえる入り口を、いろんなところに用意しておきたいと思っています。
――本日、社屋に着いたとき若い方が案内してくださったのですが、若い方が多く働かれているのでしょうか?
うちの若手は25歳と27歳、もう1人20歳の子がいて、25歳と27歳の子は中学を出てからずっとうちにいてくれています。
正直、「魅力を感じて来た」というより、「中学の先生に紹介してもらったから」というのがきっかけだとは思うんですけど(笑)
それでも5〜6年続けてくれているので、「寝なさい、遊びなさい」という考えに、共感してくれているのかなと思っています。

――中学校を卒業してからずっと続けられているんですね!すごいです!ジェネレーションギャップというような言葉もありますが、若い世代と向き合う上で心がけていることはありますか?
よく「今の若い子はすぐ辞める」って言われますよね。
でも自分は、そうは思わないんです。
若い子はちゃんと頑張っているけど、上の世代と考え方がマッチしていないだけなんじゃないかなと思うんです。
みんな自分の世代の考えや常識を持ち寄って集まってくるわけじゃないですか。
社会に出れば理不尽なこともあるけど、それと「本当に嫌な思いをして辞めること」は、まったく別の話だと思うんです。
上の世代が一方的に「若い子はすぐ辞める」と決めつけるんじゃなくて、その理由をちゃんと知りたいとは思っています。

だからこそ、こちらから歩み寄って、話しやすい雰囲気をつくるということは意識してますね。
時間をかけて関係を築いていくことで、「失敗しても大丈夫。挑戦してみよう!」って思えるようになるんじゃないかな、と。
そこまでいって初めて、自分から動けるようになったり、仕事を楽しんでもらえるようになるんだと思います。
―― 一方的に見限ってしまうのでなく、若い方を理解しようとされている姿勢が素晴らしいと思いました。
正直、自分も完璧な答えを持っているわけじゃないので、もし若者の教育が上手い会社さんがいたら、教えてほしいですね(笑)

ただ、お互いに顔の見える関係を、どうやってつくるか。
それをずっと考え続けてたどり着いたのが、今の形なんですね。
「工場らしくない休憩所」も、来るのが楽しいって思ってもらえたら一番だな、という気持ちから生まれたものなんです。
仕事はどんな仕事もしんどいと思うんですが、そのしんどさの中で、どう楽しんでもらうかというか。
そこは、大切にしたいと思っています。