
足場は、形には残らない。でも、街の安心と安全は残り続ける。

みなさんこんにちは、goomee編集部です。
人材・不動産・教育・ビルメンテナンスなど多角的な事業を展開するWBPグループ株式会社。
8カ国にルーツを持つ社員が肩を並べるこの会社では、面接で「5年で辞めれますか?」と聞くのが慣例のようです。
代表の五十嵐一さんにお話を伺う中で、その言葉の裏にある経営哲学と、社員を本気で大切にする姿勢が見えてきました。

| WBPグループ株式会社は、人材紹介・派遣をコアに、不動産・教育・ビルメンテナンス・商事と幅広い事業を展開しています。外国人材のあらゆる雇用形態をワンストップで支援できる体制が強みで、住まいの手配からビザのサポートまで一社で完結できる仕組みを持ちます。 HP:https://wbp-gr.com/ |
――まず最初に、会社を立ち上げた経緯を教えていただけますか?
前職がいわゆる体育会系の営業会社で、「契約するまで帰ってくるな」と言われるような環境でした。数字だけが正義という世界を長く経験してきたので、こういう会社にはしたくないという思いだけは、はっきりしていましたね。
10年前に一人でこの会社を始めたとき、まず考えたのは「社員が本当の意味で大切にされているかどうか」ということでした。

――「お客様第一」を掲げない、という考え方がHPにも書かれていますね。
お客様のためと言いながら、社員を無理に働かせてしまうことってあるじゃないですか。
でも社員が心身ともに良い状態でなければ、能率も上がらないしお客様に良いサービスもできない。だから私たちは社員を一番に考えることが、結果的にお客様への本当の親切につながると考えています。
――素晴らしいお考えだと思います。働く環境づくりや制度について、なにかこだわりなどはありますか。
まず、うちの採用方針ですが、正社員で雇用をすることがベースの考え方になっています。
会社にとって都合のいい雇用形態は作らない、というのが私のこだわりです。
給与も、事務職でも営業職でも基本給は一律同額で、入社時は全員25万円からスタートします。
差がつくのは半年に一度の評価のみですね。

――事務職と営業職で給与が変わらないというのは、なかなか珍しいですよね。
うちの事務員が、世の中で一番幸せなんじゃないかなと思っています(笑)
残業もないし、土日も完全に休める。でも給与は営業と同じ。
半年に一度のタイミングで頑張りをしっかり評価する仕組みを設けているので、頑張りたい人が頑張れる余地もちゃんとあります。

――14日間の連続休暇が取得可能、という制度があるとお聞きしました。
うちは外国籍の社員が多いので、年に一度は実家に帰れる時間を確保してあげたいと思っています。
故郷に帰ってゆっくり過ごすのに、1週間だと足りないので2週間にしました。
これは国籍関係なく、日本人であっても取得が可能です。
有給消化も徹底していますし、みんながあたりまえに休める環境づくりを徹底しています。
――その他、多様な国籍の仲間と働く環境ならではの取り組みなどはありますか。
希望する社員には、在籍社員の言語スキルを活かして、様々な言語を学び合える時間を設けています。
国籍を超えた学び合いが、日常の中で自然に生まれていますね。
あとは外国籍の新入社員に対し、入社後日本語学習を含めた、研修を実施しています。
言葉の壁をできるだけ早く取り除いてあげたいので。
――素晴らしいです。普段からコミュニケーションを大切にされているからこそ、新入社員の方へのフォローが手厚いのだと感じました。
――面接で「5年で辞めれますか?」と質問されると聞きましたが、ここにはどういう意図があるのですか?
もともとは創業時に人手が足りなくて、副業でも何でもいいからとにかく来てほしくて言い始めた言葉なんです。「3年か5年だけでいいよ」って。
それがいつのまにか、うちのいい文化になってきた感じですね。

3年あれば、仕事の良いところも悪いところも、会社の強みも課題も全部見えてくる。
残りの2年で、それを踏まえてどう動くかを自分で考える。
なので私としては、「5年で一人前になってほしい」という気持ちと、「その先は自分自身で道を決めて歩いてみてほしい」という気持ちがあるのです。
目標はあくまで全員の独立です。
「成功したらみんなの成功、失敗したら全部私の失敗。だからやりたいことはどんどんやってください」というのがうちのやり方です。
――すごい。成長と独立を後押しされているのですね。五十嵐さん自身も2034年に退任すると決めているそうですね。
社員に「5年で卒業して」と伝えている以上、自分も同じことをしないといけない。
仕組みだけを世の中に残して、関わる全員が幸せになれる場所にする。
それが創業時からずっと変わらないわたしの目標です。


